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アドテック東京、小林と今田のカンファレンス登壇をレポート

株式会社インフォバーン ロゴ画像

10月30日、31日に東京国際フォーラムで開催された「アドテック東京2012」において、弊社・小林と今田が公式カンファレンスに登壇しました。

小林は、30日6:00pmから「次世代プラットフォームの条件:プラットフォームの横暴への対処方法と栄枯盛衰の要因」に登壇。今田は、31日1:20pmから「3つのメディアとスクリーン戦略:ブランドが自社メディアにシフトする理由」に登壇したほか、花王様・大和ハウス工業様・トヨタマーケティングジャパン様が合同で開催されたプレミアムセミナーおよびロックオン様によるワークショップに登壇しました。

 

■公式カンファレンス B-6
「次世代プラットフォームの条件:プラットフォームの横暴への対処方法と栄枯盛衰の要因」

小林は、成功したプラットフォームが引き起こすさまざまな問題について、モデレーターの平野敦士カール氏(ビシネス・ブレークスルー大学教授)、宝珠山卓志氏(株式会社D2C 代表取締役社長)、沢田登志子氏(一般社団法人ECネットワーク理事)らと討論。いくつか事例を踏まえながら、次世代に繁栄するプラットフォームの条件について意見を交換しました。

平野氏によると、「勝てるプラットフォーム」のポイントは、①存在価値がある、②交流が活発である、③自由だが規律がある、の3点。小林は、kickstarter、quirky、foursquare、Local Forgeなどの海外事例を取り上げながら、次世代型のプラットフォームの特徴として、「コミュニティベースであること」を挙げました。

さらに、成功したプラットフォームが陥ってしまいがちな横暴について、平野氏は、①利用料の値上げ、②ユーザーに人気のサービスの垂直統合、③顧客情報を取り込むことで、ユーザーとコンテンツプロバイダーの関係を弱体化すること、の3点を挙げ、これについて小林は、横暴およびテクノロジーの変遷が起きたときに、そのプラットフォームは他のプラットフォームによって、市場におけるそのポジションを脅かされ、結果的にユーザーとコンテンツプロバイダーが、新しいプラットフォームに移ってしまうケースがある、と述べました。

その他、スマートフォンアプリにおける個人情報利用のリスクなどについても議論は拡大。最後は、次世代に繁栄するプラットフォームに求められる要素がテーマに。プラットフォーマー、コンテンツプロバイダー、ユーザーの三者にとって快適なサービスを提供する、まさに「三方良し」の考え方を実現し得たプラットフォームこそが、その存在を確立することができるのではないか、という結論でカンファレンスは締めくくられました。

 

公式カンファレンス A-7
「3つのメディアとスクリーン戦略:ブランドが自社メディアにシフトする理由」

今田は、企業のメディア化とその先にある「オープンイノベーション」について、ポイントを紹介。モデレーターの野口嘉一氏(株式会社電通第十営業局プランニングディレクター)、笹間靖彦氏(株式会社資生堂国内化粧品事業部デジタルビシネス開発部長)らとともに、カンファレンスのテーマを「オウンドメディアのその先へ」と改め、企業とユーザーとのコラボレーションの事例についてお話しいたしました。

まず野口氏が、「ビックロ」の例を挙げながら、昨今の企業のメディア化と企業間コラボレーションの流れについて言及。成熟した日本の市場においては、異質なモノ同士の出会いが新しい価値を生むのではないか、と述べられました。笹間氏は、実際に資生堂様で取り組まれているオウンドメディア「Beauty & Co.」の制作・運営についてプレゼンテーション。まさに今、オウンドメディアと企業間コラボレーションに取り組んでいる企業としての考えを述べられました。

それらを受けて今田は、企業がオウンドメディアを持つことの重要性を再確認。ユーザーと直接つながることはもちろん、コンテンツを蓄積していくことから生まれる可能性を述べました。その一つの象徴的な取り組みが、ユーザーとのコラボレーションであり、その中でも特にインターネットを活用して進める「オープンイノベーション」が、新しいトレンドとして注目されていることを紹介。具体的な事例として、Fiat Mio CC、Nokia Beta Lab、TCHOなどを取り上げました。

そして、オープンイノベーションに取り組む上でのポイントとして、①企業が提供するコンテンツと自社発のストーリーで共創を促進、②ユーザーを導くモデレーション、③アイデアの原石をエスカレーション、④透明性を設け、オープンの力を使う、⑤根幹的なコンセプトは自社から与える、の5点を挙げました。

 

プレミアムセミナー

公式カンファレンスの終了後は、すぐに花王様・大和ハウス工業様・トヨタマーケティングジャパン様が合同で開かれていたプレミアムセミナーに場を移し、カンファレンスでは言及し切れなかった事柄やオーディエンスからの質問に対して、引き続き電通・野口氏、資生堂・笹間氏らと討論。オーディエンスからのオウンドメディアに関する質問に対して今田は、「メディアは生きもの。子どものように手間と時間をかけて育て、大きくしていくことがメディア制作・運営のポイント」と述べ、企業がオウンドメディアを手がける場合、テレビCMなどのペイドメディアとは違い、短期間での成果を求めるのではなく、長期的な視点を持って取り組む姿勢が必要と答えました。

 

株式会社ロックオン様 ワークショップ
「Gizmodo記事のアトリビューション分析をして見えたこと」

さらに、エキシビションで行われたロックオン様のワークショップにも登壇。ロックオン様の広告効果測定ツール「アドエビス」を使ってGizmodoの記事広告の効果測定を行ったところ、今まで見えなかった以下のような効果が明らかになったことを、弊社のグループ会社である株式会社メディアジーンCOO・尾田とともに報告いたしました。

  1. Gizmodo記事広告を見た読者のCV数
  2. CVに至るまでの、その広告(リスティング・バナー等)との関連性
  3. Gizmodo記事広告を見た読者のCVと時間の相関関係(潜伏期間を含む)
  4. CVに至るまでの自然検索ワードとの関連性

 

ロックオン様によると、こうしたデータにより、ビュースルーコンバージョンだけではなく記事広告による態度変容までを可視化することが可能になったとのこと。さらに、こうした効果測定は従来からアドエビスの機能で可能だったが、今回、メディアジーンの協力によって初めて実施できたことなどが述べられました。

また、今田も、これまで「見えていなかった」Gizmodoの広告効果が明らかになったことを受け、今後もこうした効果測定を積極的に行っていく方針を明らかにしました。

※詳しくは、ロックオン様のレポート記事をご覧ください。
Gizmodoの記事はどれだけ人の心を動かしているのか?を分析してみた!」
 http://www.mm-lab.jp/article/599/

 

エキシビション会場 インフォバーンブース

エキシビション会場に設けたインフォバーンブースでは、アドテックに合わせて発表した「オウンドメディア・プラン」をご紹介しました。

「オウンドメディア・プラン」は、今回のアドテックでも一つの大きなテーマとなっていた企業のオウンドメディア構築・運営や「コンテンツ・マーケティング」をサポートするプラン。ブースは、スペースはさほど大きくないものの、ほぼ会場の中央、しかもなぜかFacebook様のブースの隣という好立地で、2日間で大勢の方に足を運んでいただきました。ご来場、ありがとうございました。

※「オウンドメディア・プラン」について、詳しくはこちらをご覧ください。
https://www.infobahn.co.jp/special/ownedmediaplan

 

2日間に渡って開催されたアドテック東京2012。こうしたイベントにブースを出展するのは、弊社にとっても初めての取り組みでしたが、多くの皆様とダイレクトにお話しさせていただく貴重な機会となりました。

これからも、「オウンドメディア・プラン」はもちろん、スマホファーストを徹底したサイト制作、アプリ制作など、「人と企業をメディアでつなぐ」を旗印に、新しいソリューション提供を積極的に展開してまいります。

 

本件に関するお問い合わせ
株式会社インフォバーン経営管理部門
広報担当
TEL: 03-5784-6701
FAX: 03-5784-6769
mail: pr@infobahn.co.jp