20年の歴史を誇るNECのオウンドメディア『wisdom』のサイト改善を支援
NEC
Outline
20年にわたり運用が続く『wisdom』のサイト改善
NECによるオウンドメディア『wisdom』は、2004年4月に開設されて以来、NECのデジタルマーケティング基盤として、20年以上にわたり運用が続く老舗メディアです。国内外の最新ビジネス情報や技術トレンド、各業界の先進DX事例などの記事を発信し、国内外のビジネスリーダーを中心に数多くのユーザーに親しまれてきました。
NECにとって、顧客とのタッチポイント創出し、エンゲージメントを強化する機能を果たしてきた『wisdom』。さらなるユーザー層の拡大とともに、コンテンツを介して顧客の声やインサイトを汲み取り、事業開発に貢献する役割も期待されるなかで、インフォバーンにサイト改善のご依頼をいただきました。これを受け、インフォバーンは、これまでのサイト構成と課題を整理したうえで、デザインを中心に改善を行いました。
クライアント
NEC
制作期間
2023年9月~12月
担当領域
サイト設計
サイトデザイン
Approach
回遊性・ユーザビリティ向上に向けてサイト構造を整備
まずディレクトリマップを作成し、サイト構造の現状を整理。流入数の増加、およびユーザーの回遊性向上・ユーザビリティ向上を図るための改善施策を検討しました。
NECのクライアントが多様な業界・業種にまたがっていることに応じて、『wisdom』の記事のバリエーションも幅広く、来訪するユーザーそれぞれの関心領域は多岐にわたります。そのため、ユーザーにとって読みたい記事を見つけづらいという課題がありました。
そこで、旧来のカテゴリ分けを見直し、新たに「業種」の項目を追加するなど、「テーマ」「業種」「特集」「連載」「イベント」という5つのカテゴリに整理。ユーザー属性ごとに、欲しい情報を見つけ出しやすい設計を目指しました。
同時に、タグの機能性を強化。現代的なニーズに沿うように「テーマタグ」のキーワードをアップデートしつつ、新たに「業種タグ」も付与することで、カテゴリを横断して参考となる記事へと遷移しやすい導線を整備しました。
メニュー一覧と絞り込み検索機能を追加
こうした整理を基に、「テーマ」「業種」などカテゴリごとにメガメニューを配置。ヘッダーカテゴリをクリックすると、一覧が表示されるナビゲーションを配することで、ユーザーが求める記事にたどり着きやすくしました。
また、キーワードや業種など、タグで絞り込む検索機能を追加。ユーザーが興味のある項目にチェックを入れるだけでニーズに沿う情報を見つけ出せるようにすることで、サイト内回遊を促進しました。
サイトデザインの刷新&ブラッシュアップ
サイト全体では、「知性を刺激し、未来を切り拓く」をデザインコンセプトに、シンプルでスマートなサイトデザインへと刷新。白と黒を基調に読みやすく洗練されたレイアウトを組みながら、差し色として明るいオレンジを採用。アクセントとしてシャープな囲みのラインを用いることで、サイトの世界観を統一しました。
また、各記事の冒頭に、読了時間の目安を掲載するとともに、見出しを一覧にしたサマリー機能を追加することで、ユーザーがコンテンツを理解しやすいように設計。ユーザー数拡大につなげるべく、シェアボタンも設置しました。
ユーザーの行動を喚起するための施策としては、ヘッダーに会員登録ボタンを設け、ページ下部にも会員登録への誘導枠を配置。記事を読むことで『wisdom』に興味を持ったユーザーが、シームレスにNECの情報に接触していく導線を整えました。
Output
提案したデザインガイドラインをもとに実装
サイトへの流入数の増加、およびリーダビリティ向上のため、システムSEO対策やアクセシビリティ強化に関しても提案。NECグループのWebアクセシビリティ対応の達成基準を参考に「適合レベルAA」を目指し、コントラストやテキストサイズなど細かな調整を加えました。
最終的に、策定したデザインガイドラインを納品。2024年3月より新たなデザインが『wisdom』に実装され、運用されています。
Voice
いままでのサイトデザインからシンプルでスマートな印象のサイトデザインへ変更いただきました。また、サイト構成は豊富な経験・知識を持つインフォバーンの皆様にアドバイスをいただき、より良いものへと刷新できました。
サイトリニューアルの際には今後もお声がけしたいと思っております。
NEC 『wisdom』事務局
Member
プロジェクトマネージャー|根本拓馬
ディレクター|青木晶・佐々木七海
アートディレクター|荒井幸子