IA Summit 2013に参加してきますよ:京都支社長・井登のレポート~カンファレンス初日・その2~
おはようございます、世界! 井登です。
わたしが参加させていただいたAndreaさんのワークショップ、「Academics and Practitioners Round Table: Reframing Information Architecture」についてのご紹介は前回のレポートでさせて頂きましたが、このワークショップにはわたし井登と、「絶対このワークショップには参加したほうがいい!いや、参加しなかったらダメ!アホ!」と強く誘ってくださった株式会社コンセント代表の長谷川敦士さんを始め、日本から6名のメンバーが参加しました。
ワークショップ開始前の早朝、我々チームジャパンは近所のスタバに集まり作戦会議、のはずが店内にそんなスペースがなかったのでコーヒーだけ買ってホテルに戻り、ホテルのロビーで作戦会議、のはずが雑談に興じている間に開始の時間に(苦笑。。。
ワークショップ会場に入るとすでに何人もの参加者が集まってきていて、あちこちで握手やハグなどで久しぶりの再会を喜びあう人たちの姿も見えます。
IAの方々って、仲良しなんですね~。
「我々チームジャパンは固まらずにテーブルを分散しよう!」などと話し合いながらめいめいテーブルに着き、初めて会う同席者たちと挨拶をしているうちにAndreaさんの登場!
まずは冒頭Andreaさんから今回のワークショップの狙いや期待、そしてIAを取り巻く今についてのプレゼンテーションがあった後、事前のプレゼン応募で事務局の査読によって絞りこまれた12人のスピーカーが、それぞれのバックグランドや専門領域の立場でIAをどうリフレームしていくべきか?課題は?などについてスピーチを行い、そのスピーチをネタにして皆でディスカッション。いくつかの重要で特徴的なテーマについては3つのテーブルに都度分かれてワークショップを行い発表するというスタイルでワークショップは白熱しながら進んでいきます。
ワークショップテーマにとりあげられたのは、
- IAのタイムライン(過去から現在~そして未来?)を作る
- IAを教育するために必要な素養やスキルは?
など、なかなか扱いづらいテーマであったにも関わらず、ラウンドテーブルでのワークショップが始まるや否や、どのテーブルでも皆で積極的にガシガシ議論を促し始め、アイデアを発想するためのガイドを提案し合い、どんどんフセン紙にアイデアが書きだされて分類されていくという高度に知的なゲーム対戦のような空間があちこちで起きている!
でもそりゃあそうですよね、「情報設計のプロ中のプロ」が集まって、情報を洗い出し、分類して、ストーリーを作ろうとしてるんですから(笑。
目が覚めるほど、分類がウマイ!
しかも、各テーブルの考えた“まとめ”を、別のテーブルのメンバーがやってきては、新しい意味を見出し、「こういう分類に変えたほうがいいんじゃない?」というような感じで上書きしたり、ラベルを付け直したりして改良していくというダイナミックなワークショップ。
これぞまさに本ワークショップのタイトルにもなっている「Reframing=枠組みを変える、やんかー!」と、井登は一人アホみたいに口をあけて見とれておりました。
ハイレベルなプロ同士のコラボレーションは、本当に見ていて気持ちがいいですね。
Andreaさん、そして厳選された12名のスピーカーのプレゼンテーションはどれも素晴らしく、示唆に富んだ内容でしたが、今回わたしが最も惹きつけれたキーワードは「MEANING」(意味付け?)。
以前のように単一のメディアで情報を扱っていた時代と異なり、現在はデジタルの台頭によって情報の受け手はありとあらゆる多面的・複層的な局面で情報に出会います。
そういった状況の中で、一つ一つの情報をどう“意味づけ”、その“意味づけられた”情報を意味を軸として分類し関係性を持たせてアーキテクチャするということが、現在の、そして今後の(?) IAの指針になるのではないか?と感じました。
まさに、MEANING FIRSTなアプローチですね。
こんな調子で朝9時から始まり、夕方5時までの約8時間のワークショップを脇にイヤな汗をビッショビショにかきながら堪能させていただきました。
ワークショップ後はタフな時間を過ごした仲間で、ボルティモア名物らしいクラブケーキ(ほぐしたカニ肉にパン粉や卵などの“つなぎ”を混ぜてケーキのようにグリルした食べ物)を堪能。
大変美味しゅうございました!
明日は一日オフで、明後日からの3日間メインプログラムが始まります。
気力と体力が続けば、、、引き続き更新したいと思います(汗。
以上
ボルティモアより愛をこめて
井登友一
【カンファレンス初日 その1】
https://www.infobahn.co.jp/news/2226
【前日】
https://www.infobahn.co.jp/news/2196