インフォバーン流 戦略的コンテンツマーケティングの全体像
いつもお世話になっております。インフォバーン取締役の増田隆幸です。
IB Columnは、企業のオウンドメディア化やコンテンツマーケティングなど、デジタルコミュニケーションにおける多種多様な課題解決に取り組んでいる弊社スタッフが、その最新動向や事例について、第一線からの視点を活かしつつフランクにお伝えするコラムです。
テーマは多岐に渡りますが、毎週定期的に(但し、次回は6月26日公開予定)、インフォバーンがご提供する「コンテンツマーケティング」を中心に、インフォバーンのコアメンバーがさまざまな切り口で記事をアップしていきます。
本記事「インフォバーン流 戦略的コンテンツマーケティングの全体像」は、IB Columnの目次、あるいは導入的な記事として、我々がご提供するコンテンツマーケティングの全体像をご説明します。
Content Marketing Procedure of INFOBAHN
インフォバーンのコンテンツマーケティングをご説明するために、図にまとめたものが下の「Content Marketing Procedure of INFOBAHN」です。
インフォバーンが考えるコンテンツマーケティングは、大きく「ARCHITECTURE」と「EXECUTION」の2つに分かれます。
ARCHITECTUREは、さらに「PLAN」「AUDIENCE」「STORY」の3つに分かれます。
EXECUTIONも、「PRODUCTION」「DISTRIBUTION」「OPERATION」の3つに分かれ、さらにOPERATIONは、「MEASUREMENT」「CONVERSATION」「CONTENT」の3つに分かれます。
ディレクトリー風に記述すると、
+ARCHITECTURE
++PLAN
++AUDIENCE
++STORY
+EXECUTION
++PRODUCTION
++DISTRIBUTION
++OPERATION
+++MEASUREMENT
+++CONVERSATION
+++CONTENT
となります。
コンテンツは重要。だけどone of them
さて、お気づきでしょうか? 図、あるいは上の記述を見ていただくと、「CONTENT(コンテンツ)」は、コンテンツマーケティングの全体像の中で、実は大きな位置を占めているわけではありません。
コンテンツマーケティングにおいて「CONTENT(コンテンツ)」は、非常に重要なパートであることは間違いありません。がしかし、one of themのパートなのです。コンテンツマーケティングと言うと、「面白いコンテンツをサイトに載せれば、それですべて解決!」と考えがち。しかしそれは誤りではありませんが、正解でもありません。
面白いコンテンツ、ユニークなコンテンツは、キッカケであり、トリガーです。その「面白いコンテツ」を、「何のためにつくるのか」(PLAN)、「誰に向けてつくるのか」(AUDIENCE)、「いつ、どうやって、どういう前後関係の中でユーザーに届けるのか」(STORY)。これら3つからなるARCHITECTURE(構造)をまずしっかり考えることが大切です。
ARCHITECTUREが定まったら、次はEXECUTION(実施)です。
「具体的に何を、どうつくるのか」(PRODUCTION)、「つくったものを、いかにユーザーに届け、拡げるのか」(DISTRIBUTION)、そして「継続的に、運営し、PDCAをまわしていく」(OPERATION)。
ちなみにコンテンツマーケティングは、「面白くて、ユニークなコンテンツをつくることで、ユーザーに見つけてもらうことから始まる一連の取り組み」と言えますが、それだけでは時間がかかります。コンテンツはキッカケであり、トリガーですが、そのキッカケやトリガーを後押しし、全体の動きを加速させるのがDISTRIBUTIONです。
DISTRIBUTIONにおいては、インフォバーンは、グループ会社メディアジーンが運営する『ギズモード・ジャパン』『マイロハス』など、人気のWebメディアを活用することができます。またtwitterやfacebookなどのソーシャルメディアを使った施策も、早くから様々な実績を蓄積しており得意とするところです。
OPERATION = PDCAのサイクルを回していく
さて、この記事もそろそろまとめに入ります。コンテンツマーケティングは、ユーザーに関心を持ってもらい、関係を深め、顧客になってもらい、さらにはエバンジェリストとして周囲の人に勧めてもらえるような関係を築く継続的な取り組みです。
したがって、長期的な視点から、日々の施策に取り組んで、その効果をチェックし、効果が出ていればさらにブラッシュアップを、思うような効果が得られていなければ的確に改善を図っていくことが重要になります。OPERATIONは、そうした取り組みです。
「想定した効果が得られているのか」(MEASUREMENT)、「ユーザーは、どんな反応を示しているのか」(CONVERSATION)、そして「望むべき効果を実現し、ユーザーとのより良い関係を築きあげていくために、どのようなコンテンツを提供してくのか」(CONTENT)。
インフォバーンは、プランナー、メディアプランナー、Webディレクター、デザイナー、エンジニア、コンテンツディレクターなどの専門スタッフが、それぞれの得意分野とスキルを活かしてお客様のコンテンツマーケティングを支援しています。
各パートの詳細は、これからIB Columnでご紹介していきます。本日、この記事と一緒に、インフォバーン京都支社長・井登友一による『コンテンツマーケティングを成功に導く「ユーザー中心発想」』を公開しています。ぜひ、ご覧ください。
「しんがり」&「とのさま」
記事では、「CONTENT」を、インフォバーン流コンテンツマーケティングの8つの要素の中でラストに位置づけました。つまり、殿(しんがり)です。
殿(しんがり)の重要性は、歴史好きの人なら、すぐにお分かりですよね? 織田信長が朝倉攻めにおいて義弟・浅井長政の裏切りにあって絶体絶命の状況に陥った際、木下藤吉郎(後の豊臣秀吉)が殿(しんがり)をつとめて、信長の危機を救い、自身も家臣の中での地位を高めました。
そして一方、「Content is King」という表現があります。「コンテンツは王様」。日本流に言えば王様は、殿様です。「コンテンツは殿様」。つまりコンテンツは、コンテンツマーケティングの中で、one of themではありますが、重要な「しんがり」であり、中心的な「とのさま」なのです。
インフォバーンは創業以来、「企業のメディア化」を提供し、「コンテンツセントリック(コンテンツ中心主義)」の考え方のもと、企業とユーザーの間の関係づくりをサポートしてきました。これからも、その姿勢は変わりません。IB Columnを通じて、その考え方と手法をお伝えして行きたいと考えています。お楽しみに!