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コンテンツか? 広告か? それが問題、なのではない。〜コンテンツマーケティングにおけるブランドコンテンツ(ネイティブアド)の果たす役割〜

株式会社インフォバーン ロゴ画像

こんにちは。Production & Operating 部門長の成田です。

キュレーションメディアが全盛の今日、コンテンツのつまみ食いが常態化したオーディエンスは、魅力的なコンテンツを自ら取捨選択するのが当たり前になっています。ふだんアグリゲートしているコンテンツや、いつも訪問するサイトのコンテンツが面白ければ(あるいは役に立てば)、それが記事広告であろうとメディアのオリジナル記事であろうと、オーディエンスには関係ありません。また、CTRやインプレッション数ばかりが指標になってきたディスプレイ広告にも、閲覧の実態を可視化する「エンゲージメント率」を指標にした手法が現れるなど、クリック至上主義も崩れつつあります。

そこで最近、注目を浴びているのがブランドコンテンツ(ネイティブアド)です。

 

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上記の表は、オーディエンスとすでに信頼関係を築いているメディアの主導によるコンテンツ制作が、「ブランド、メディア、オーディエンス」の三者のメリットになることを示唆しています。ブランドコンテンツ(ネイティブアド)は、従来の記事広告よりさらに長期的な視点でオーディエンスとエンゲージメントの醸成を図り、ソーシャルメディアを上手に活用することが大きな特長です。そして、より多くのオーディエンスとコミュニケーションの最適化を図るーーそれがコンテンツマーケティングにおけるブランドコンテンツ(ネイティブアド)の役割なのです。

では、なぜこのような考え方にシフトしてきたのでしょうか。理由は大きく3つあります。

1)広告の費用対効果が低くなってきている、もしくは効果検証が難しい。
2)第三者(メディア)視点で作られるコンテンツのため信頼性が高い。
3)オーディエンスが楽しめる(役に立つ)コンテンツが作りやすい。

これはオウンドメディアにおいても同じことが言えます。メディアへ出稿する記事広告の進化形だけがブランドコンテンツ(ネイティブアド)ではありません。

みんな気づき始めています。

オウンドメディアにおいても、企業目線の一方的な押し売りメッセージだけを発信していては、誰も見向きしなくなるということを。メディアの力を信じ、コンテンツの力を信じ、オーディエンスが共感するコンテンツを発信することが、オーディエンスと高いエンゲージメントを築いていくための最短の近道だということを。

成田幸久

フェロー。AMEX会員誌、『ワイアード』日本版、JAL機内誌などで副編集長を務めた後、2004年インフォバーン入社。ニフティのブログサービス『ココログ』の立ち上げ時に、眞鍋かをりなどの著名人ブログをプロデュース。ほかにPC・モバイルと連動した通販誌『カタロガー』編集長、セブン-イレブンとヤフーの共同事業メディア『4B』の編集長を務めるなど、数多くのWebメディアの企画・運用を手がける。