コンテンツマーケティング=「漢気マーケティング」!? はてな×LINE×ニフティ共催セミナーをレポート
インフォバーンのコンテンツディレクター・長田(おさだ)が、10月23日(水)、はてな×LINE×ニフティ(デイリーポータルZ)共催のイベント「第2回コンテンツマーケティング・セミナー ~効果が出る“おもしろコンテンツ”の作り方~」に登壇しました。
コンテンツ拡散のストラテジー
長田は、より多くのユーザーに読まれるコンテンツ施策について講演。インフォバーンがサポートしている株式会社リコー様のキャンペーン「西暦2036年を想像してみた」から事例を挙げつつお話しました。
ポイントは、「人選やメディア利用など、コンテンツの文脈にそって情報の導線を組み立てることが、バズ・拡散を起こすうえで重要」という点。具体例として、以下の2つを挙げました。
- 人選による拡散
強いソーシャルパワーなど、発信力を持つ人物をインタビューコンテンツに起用。西暦2036年を想像してみた 「瀬名秀明 × 仕事場」
http://www.ricoh.co.jp/AD2036/hideaki_sena.html - メディア利用による拡散
・インフォバーングループのメディアジーンが運営するメディア「ギズモード」にスポンサードポストを掲載。な…なんだってー!! リコー100周年の当日、世界が止まる!?
http://www.gizmodo.jp/2013/08/ricoh_100th_anniversary.html・ギズモードのオーディエンスデータを活用したオーディエンスターゲティングを実施し、キャンペーンサイトへユーザーを誘導。
おもしろコンテンツをうまく機能させるために
コンテンツ制作のパートナー側として長田のほかに登壇したのは、田端信太郎氏(LINE)、谷口マサト氏(LINE)、山田聖裕氏(はてな)、林雄司氏(デイリーポータルZ)、シモダ テツヤ氏(バーグハンバーグバーグ)。主なポイントは以下の3つでした。
- 理解あるクライアント
いくらおもしろいものをつくろうと、クライアントがそれを理解し、最大限協力してくれないことにはどうにもならない。
(デイリーポータルZ・林氏)
似合わない服保険を作るとしたら
http://portal.nifty.com/2011/07/12/a/
- ユーザーが参加したくなるコンテンツづくり
ユーザー自身にコンテンツを制作・拡散させる仕組みをつくり、おもしろいコンテンツが出てくるのをユーザーの手に委ねてしまう。
(はてな・山田氏)
登山する「バイト戦士」におもしろいセリフを言わせよう!
http://serif.hatena.ne.jp/aidem/
- 見たことのない写真を撮る
PCからのアクセスが少なくなるなかで、スマートフォンで見ることを想定したコンテンツづくりが必要だが、小さい画面でおもしろさを表現するには限界がある。そこで「おもしろい写真」を撮ることで、不要な説明を排除したおもしろコンテンツづくりが可能になる。
(LINE・谷口氏)
「カップ麺を豪華に撮影してみた」
http://news.livedoor.com/topics/detail/8105905/
おもしろコンテンツを社内に通す方法
クライアント側として登壇したのは、岩田慎一氏(ライフネット生命)、岡安伸悟氏(アイデム)、越智岳人氏(メイテックネクスト)。ここでの共通のキーワードは「覚悟」でした。社内の理解が得られにくいほどユニークなコンテンツを、自分が責任をもって(時には出世欲を捨てて!)やり遂げる覚悟がなければ、コンテンツでバズを起こすことなど到底無理なものだと実感しているようです。
そのほかにも、
- そのコンテンツが、自社のどんな課題を解決してくれるのかを明確にすること
- 実施するメリットを説明できること
- コンテンツ広告の特徴を理解し、その長所や、ほかの形式の広告(テレビCMなど)との違いを解説できること
などのポイントが挙げられました。
まさかの炎上! そのときとるべき行動とは?
最後は、登壇者全員そろっての質疑応答を実施。「おもしろさ」の基準や炎上したときの対処方法について、ざっくばらんに議論しました。
炎上に限らずコンテンツマーケティングにおいて大切なのは、個人として顔を出してどこまでリスクをとれるかどうか。コンテンツマーケティングは、「勇気マーケティング」や「漢気マーケティング」と言い換えることができる。
(LINE・田端氏)
総勢9名が登壇した第2回コンテンツマーケティング・セミナー。田端氏の言葉にあるように、コンテンツマーケティングに取り組むうえで、パートナーとクライアント両方にとって大切なのは、「漢気」や「覚悟」であるということを感じさせられた2時間でした。
【本件に関するお問合せは下記まで】
株式会社インフォバーン (担当:田山)
Tel:03-5784-6783
e-mail:pr@infobahn.co.jp
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