【アドテック-講演レポ #4】バイラル&キュレーションを超える、新しいネットニュースの形とは?
「バイラルメディア」「キュレーションメディア」がバズワードの1つになっている、アドテック東京2014。9月17日(水)に開催されたカンファレンス「ソーシャルメディア時代の『ネットニュース』の可能性」では、それぞれの代表格といえる方々が、現状の本音を披露されていました。
トークセッションとなる本講演。モデレーターは、博報堂の関連会社が運営するバイラルメディア「しらべぇ」創業者、タカハシマコトさん。パネラーは、話題のニュースキュレーションアプリ「スマートニュース」執行役員・藤村厚夫さん、「Naverまとめ」で有名になったネットニュース編集者・鳴海淳義さん、バイラルメディア「Virates」編集長の孫良さんのお三方です。
主な話題は、ネットにおけるニュースのあり方について。1つのニュースネタについて、特定の感情だけを刺激するバイラルメディアに対して、多様性を重んじるキュレーションメディアの構図が、深く浮き彫りにされていました。そんななか、特に興味深かったのが「スマートニュース」藤村さんの発言です。
ニュースを楽しむ。新しいものをどんどん知りたい。そういう欲求はたしかに高まっていると思います。
ただ、キュレーションサイトとして、その期待値に応えたい気持ちもあるようで、本当にそれが正しい答えなのかという迷いもあるんです。いまの「量と速さ」重視のニュース時代の揺り戻しがもうすぐ来てもいいんじゃないかなと。
国内におけるTwitter投稿を独自に解析し、話題性の高い記事をキュレーションする「スマートニュース」は、まさに速さとコンテンツの量を追い求めるメディア。その執行役員を務める藤村さんの発言は、コンテンツが増え情報過多となったネットニュース業界に、新たな展開が訪れることを予感させます。