【アドテック-講演レポ #1】やはり「ネイティブアド」強し!? 2014年デジタルマーケの注目トレンド
9月16日から3日間開催された、アドテクノロジーの祭典「アドテック東京2014」。インフォバーン総研では、【アドテック-講演レポ】と題して、注目したい公式カンファレンスの模様をいくつかレポートします。
第1回となる本記事では、そのオープニングを飾った『デジタルマーケティング最新潮流』をレポート。モデレーターに花王の本間充さんを迎え、広告主からサプライヤーまで、さまざまな立場を持った4人のパネラーたちが「今回のアドテックで気になるカンファレンス」というテーマで、トークセッションを行いました。
TOP画像は、4人のパネラーの気になる講演を表にしたもの。上から順に1→3位となっています。それぞれの選定理由を、以下に記していきましょう。
ライフネット生命・岩田慎一さん(写真左)の注目トレンド
気になるセッションに『ネイティブ広告/ブランドコンテンツの役割とは?』を挙げたのは、今回唯一の広告主側の岩田さん。今年のバズワード「ネイティブアド」に注目されているそうです。日本独自のサービスであるキュレーションメディアにおいて、ネイティブアドがどのように変化していくのかも興味深いポイントだとか。
オグルヴィ・馬渕邦美さん(写真中央左)の注目トレンド
Amazonの方が登壇するカンファレンス『気づきからお届けまで、効果的なeコマースマーケティングとは』に注目しているのは、データドリブンマーケティングがご専門の馬渕さん。アドテクのリーディングカンパニーであるAmazonが、データ戦略をどのように考えているのかが気になるそうです。
AMN・徳力基彦さん(写真中央右)の注目トレンド
「アルファブロガー」の生みの親で、ソーシャルに強い徳力さんが注目しているのは、意外にも『オムニチャネルが拓く未来とは』。普段情報収集をしていないジャンルの話も聞けるのがアドテックの醍醐味なんだとか。オムニチャネルというと「ECサイト⇔リアル店舗」をイメージしがちですが、「デジタル⇔リアル」という、デジタルマーケティング全体の話が気になるそうです。
ホットリンク・内山幸樹さん(写真右)の注目トレンド
ソーシャル×ビッグデータな内山さんは、ご自身の得意分野である『ソーシャルメディアの活用最新潮流 (各企業のソーシャルメディアの活用方法)』に着目。発信、リスニング、対話という3つが主軸だったソーシャル運用は、今節目を迎えているそうです。ユーザーとの対話を蓄積させた企業が目指す方向性を見定めたいとのこと。
ビッグデータから人材育成まで、多岐に渡るアドテックの領域。モデレーターである本間さんをはじめ、「アドテックでの人気が、トレンドに直結する」ことは、ほかの登壇者も実感している様子です。
今回のセッションでとくに盛り上がったのは、岩田さんご注目のネイティブアド。岩田さん・内山さんのお2方がご選出したキュレーションメディアとは切っても切れない関係であるネイティブアドは、やはりバズワードになっています。
徳力さんが「広告の手法が根本的に変わっていく象徴的な事例」と指摘したとおり、ネイティブアドはこれから浸透していく段階のようです。