「誠実さ」は正しく評価される。SEOコンテンツのリアル
※ この記事はインフォバーンソリューション部門が配信するメールマガジン「INFOBAHN MAIL MAGAZINE」から転載しています。
コンテンツマーケティング、オウンドメディア運用において重要な視点の1つ、SEO対策。検索の上位表示を獲得することは大事ですが、それだけを追い求めると、コンテンツとしての質を担保しにくくなってしまう、というのはよくある悩みではないでしょうか。
検索エンジン側のアルゴリズム変更に大きく左右され、その度にコンテンツの調整を図る、というのも負荷が高く簡単ではないでしょう。
今回は、長らく編集に携わるインフォバーンのコンテンツディレクター・佐々木智恵美が、昨今のSEOを取り巻く変化について、実体験をもとに考えます。
なにが起こっているの?育休から復帰したら、担当メディアが爆速成長していた!
いきなり私事で大変恐縮ですが、2019年3月~2020年5月まで育児休暇をいただいておりました。復帰して早々、休暇前に担当していたメディアの月間PVを見てみると…めちゃめちゃ成長しているではありませんか!
なかにはPVが昨対比200%超という媒体も存在し、その爆速成長ぶりには目をみはるものがありました。さらに、公開したコンテンツが検索上位(10位以内)に表示されるまでのスピード、確度も増していることに驚いています。
やっていることはずっと同じ。コンテンツの「価値」が正しく評価される環境になった
どうやって成長させたの? という点が気になりますよね。でも、実は何もしていないんです(これが、本メルマガで一番お伝えしたいことです)。
育児休暇に入る前、2019年3月頃から今まで、基本的な編集方針は変えていません。SEO対策の細かなテクニックも参考にはしますが、どの媒体においても、何より記事の「品質」を保つことを大事にしています(品質って何?については次項にて)。
変わったのは「環境」のほうでした。今回の成長に影響がありそうだと考えている環境変化のポイントは2つあります。
まずひとつめは、Googleの検索アルゴリズムがますます「ユーザーファースト」になっていること。アルゴリズムがアップデートを重ねる度に、検索キーワードをひたすら埋め込んでいるような記事は排除され、私たちが感じる「ユーザーファースト」とGoogleの考えるそれが近づいてきていることを日々肌で感じています。
加えて、企業発信の一次情報を第三者メディアなどよりも優遇する傾向も追い風になっていると思います。
以上のことから、コンテンツ制作者が考える高品質なコンテンツが正しく評価される環境になってきたのではないか、と考えているのです。
目指すのは「ホスピタリティ」溢れるコンテンツ
では、評価されるコンテンツの「品質」ってなんでしょうか? レシピなど実用系のコンテンツに限って言えば、品質=ホスピタリティだと私は考えます。
例えば、カフェでコーヒーを頼む→提供される、というのは単なるサービス。荷物を入れるカゴをくれたり、ひざ掛けをくれたり、泣いている子どもにおもちゃをくれたりするのがホスピタリティです。
それをコンテンツに置き換えれば、検索ニーズがある記事を単に作っておくだけではなく、ユーザーが必要とする情報を読みやすく、過不足なく編集することがホスピタリティだと考えます。検索してコンテンツを開いたときにノンストレスで読了してもらうことを目指し、
- いつ、どこで、どんなふうに読んでいる?
- どんな順番で知りたい?
- どんなビジュアルがわかりやすい?
- さくっと読みたい?しっかり知りたい?
といった検索のコンテクストや細かなニーズを掘り下げて考え、コンテンツに反映させることを日々行っています。これは私や編集担当者の想像だけでなく、アクセス解析などのデータも加味しながら、考えていきます。
オウンドメディアを長く続けていると、どうしても過去のコンテンツがフォーマットと化してしまい、似たようなコンテンツの繰り返しになりがちですが、いま情報を届けたいユーザーにむけ、新たな気持ちでコンテンツを作り続けることこそが、オウンドメディアを成長させていく秘訣ではないかと思います。
継続して一定の品質のコンテンツを作り続けるには、品質を保証する体制とノウハウを持っているパートナーが必要です。
インフォバーンでは、施策全体のプランニングから1つのコンテンツ制作に至るまで、「編集思考」を根底にお客様の課題解決に取り組んでいます。時代の変化、潮流に目を向け続けるのはもちろん、ものごとの本質を見失わず、やすやすと揺らぐことのないコンテンツを生み出していきます。