リアルで人と会う価値について考える 「師匠」と対峙して得られる学びとは
コロナ禍により、とにかくリアルな人間同士の接触は避けるべき…といった風潮になって久しい。
「リモートで何でもできるじゃん」
「わずらわしい人付き合いから解放されてサイコー」
と声高にいう人も増え、コロナが収束した後もこのままリモートワークが定着して、働き方・生き方、そして人との会い方そのものが変わっていきそうな気配もある。
一方自分は、リモートのメリットはメリットとして享受しつつも、「人と人とが実際に会って交わること」にも確かな価値があると思っていて、その“何か”をどうやったら説明できるだろうかと、ずっと考えてきた。
中でも「リアルで人と会うことから得られる学び」を言語化してみようと思った時、ひとつの例として思い浮かんだのが、同じ空間に居て芸事を教わる「師匠」とのコミュニケーションだった。
目次
- 師匠から得られる学びの要素を分解してみる
- 気づき① 弟子入り初期の下積み期間は重要である
- 気づき② 師匠は究極のアナログデータである
- 気づき③ 師匠とその一門には複層的/体系的な学びがある
- 気づき④ 師匠の怒りは自分の芸のバロメータである
- 人間くさい情動の中で「行ったり来たり」しながら学ぶ
- 「いまを生きる大人にとって必要な学び」とは何か