大企業の「Tumblr」を用いたコンテンツマーケティング5事例
若者向けのブランド戦略には、かなり期待を持てるサービスです。
テキストや画像を投稿・シェアできるメディアミックスブログサービス「Tumblr」。2012年の米大統領選でバラク・オバマ氏が、若者に人気なこのサービスを利用したことでも話題になりました。日本ではまだそんなに盛り上がりを見せていませんが、いまでは全世界における月間PVも160億を超え(2014年1月時点)、Facebookのカウンターメディアの最右翼といえるほどまで成長しています。
今回は、そんなTumblrをオウンドメディアやプロモーションなどに用いた、海外企業5社のコンテンツマーケティング事例をご紹介しましょう。
ブランドイメージを伝えるのに文字はいらない
事例1:adidas「adidas football」
スポーツ用品メーカーで知られるadidasが開設したフットボール専門のTumblrには、ほとんど文字がありません。時折入れられるのは、同社のブランドメッセージのみ。商品や広告ビジュアルを全面に押し出し、余計な要素を排除する。プロダクトの魅力とブランド力があるからこそできる手法といえます。
世界観重視のコンテンツで、見たい!を加速
事例2:Disney「Maleficent」
米国では2014年5月28日に封切りされたディズニー映画「Maleficent」。この映画のプロモーションにもTumblrが使われています。左側にマレフィセントを、右側にオーロラ姫を配し、キャラクターに焦点を当てたプロモーションを展開。映画の宣伝だけでなく、キャラクターになりきるための情報も紹介し、コンテンツを通じて映画の世界観を表現しています。
企画性の高いコンテンツでスペシャル感を演出
事例3:Coca-Cola
コンテンツマーケティングの王様、コカ・コーラ。もちろん、Tumblrも例外ではありません。メディアとして、過去の広告のアーカイブやクスっと笑えるような投稿まで幅広くカバーし、ホリデーシーズンには企画性のあるコンテンツを用意。ユーザーを楽しませることに特化した内容となっています。
直感的なわかりやすさでユーザーとの距離を縮める
事例4:IBMblr
世界的な大企業であるIBM。IBMのTumblr特設サイト「IBMblr」では、同社におけるイノベーションの裏話や、最新技術の動向についてのコンテンツが満載です。Tumblr上で展開したことで、B2B企業であるIBMに馴染みの薄い若い人たちにも、事業内容を知ってもらえるのではないでしょうか。
ハッシュタグを用いたユーザーコミュニケーション
事例 5:General Electric「3Dprintmygift」
「General Electric (GE)」では、Twitterを連動させたキャンペーン企画の1つにTumblrを使用しています。欲しいプロトタイプをツイートしたユーザーに、3Dプリンターで出力したカスタムギフトをプレゼントする企画。その過程をTumblrの「#3Dprintmygift」というハッシュタグで実況します。ユーザーは、プレゼントができるまでの過程を追う楽しさも共有できました。
このように、さまざまな企業がTumblrを用いたコンテンツマーケティングを展開しはじめています。導入と更新にかかる手間とコストを抑えつつ、ユーザーのシェアで効果をあげられるTumblr。日本企業に浸透する日も近そうです。
[15 Brands Rocking Tumblr]
[IBMのTumblr活用法がすごい! 見る者すべてを楽しませる『IBMblr』 :ソシエタ by INFOBAHN]
[#3DPrintMyGift – 3D Printing Day 2013 – GE – YouTube]