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【レポート】メディアジーンの女性向けメディアはユーザーとともに成長する!

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3月16日(木)、株式会社ウエディングパークで開催された「今ホットな女性向けサービス UI・UX/デザイン/制作はこう考える!」にメディアジーンのディレクター前田恵里とインフォバーンのアートディレクター上野菜美子が登壇しました。

昨夏、メディアジーンの女性向け3メディア『cafeglobe』『MYLOHAS』『GLITTY』がリニューアル。同時に、これら3メディアの記事が配信されるアグリゲーションサイト『gene』が誕生しました。今回のイベントでは、どのような観点でリニューアルの設計やデザインが行ったのかについて説明しました。その内容を簡単にご紹介します。

3メディアの強みを活かしつつ統合を図る

そもそもなぜ女性向けメディアをリニューアルすることになったのか。その要因の一つは複数の女性向けメディアを運営している点にありました。

前田「各メディアを独立した編集部が運営していたため、同様のテーマの記事であっても別々に制作、発信していました。もちろんメディアによってカラーは異なりますが、可能な範囲で連携することで効率を上げたいと考えたのがきっかけでした」

さらに広告ビジネスを活性化するという点で、女性向けメディアとしての「パワー」をより明確に打ち出したかったともいいます。

前田「メディアジーンの女性向けメディアを統合し、スケールメリットをアピールしたかったんです。とはいえ、3メディアが持つ特性は残しておきたい。そこで、それぞれの独自性を活かしながら、姉妹サイトという位置づけで統合を進めました。いままでのユーザーをつなぎとめつつ、3メディア間でのフレキシブルな行き来を可能にすることを目指したんです。そのため、ユーザー一人あたりの回遊率を増加させることを目標としました」

メディアジーン ディレクター 前田恵里

そもそもユーザーがメディアそのものではなく、興味のあるコンテンツに集まってくるという観点から、メディアとしてもコンテンツとしてもフレキシブルにユーザーのニーズに応える必要がありました。

前田「ユーザーの“好み”は年代などで単純に区切れるものではありません。だからこそ、その人のニーズに合った適切なコンテンツを、メディアの枠を超えて届けることが重要なんです。3メディア間でのコンテンツマッチを採用し、興味をもった記事と親和性が高いものが出てくるようにしました」

そこで重要となってくるのが、各メディアをシームレスに行き来できるデザインです。ユーザー体験を損なうことなく、次から次へと自分にとって興味のある記事を読める設計が求められると考えました。では具体的にどのような観点でデザインは行われたのでしょうか。

デザインの特徴その1:シンプルなデザインで個性を出す

全体のレイアウトなどは共通とすることで、メディア間の移行に違和感を与えないようにしつつ、キーカラーやカテゴリのフォントなどを3メディアそれぞれに異なるものを使用。メディアの個性を表現したといいます。

上野「各メディアのキーカラーも以前のスタイルから一新しました。それ以外にも罫線のあしらいにも差をつけています。それらの小さく細かな“点”の積み重ねが各メディアの世界観を構成しているんです」

デザインの特徴その2:あとで足しても崩れないデザインルールの設定

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インフォバーン アートディレクター 上野菜美子

現在でもさまざまな改修をしながらサイトを運営しています。そうしたことを想定したうえで、拡張可能であることも重要だったといいます。

上野「メディアコンセプトがユーザー層の変化や成長に併せて対応していけるようにシンプルなものにしました。実際にデザインが変化していっても、ユーザーに違和感を与えにくいように考慮しています」

より良いサイトを目指して改修を行うことを前提とし、ユーザーが使いやすいデザインを実現しようと編集部に積極的に提案することもあるといいます。

デザインの特徴その3:スマートフォンでは「ユーザーに視覚的に記事を選んでもらう」

スマートフォンで閲覧するユーザーが多数を占めることから、サムネイルのサイズなどを中心にビジュアル面での調整を細かく進めていきました。

上野「まず2列組のレイアウトだと、ユーザーの目線が複雑に動いてしまうと編集部から意見が出ました。目線は一定のままでサムネイルを眺めることができ、視覚的にコンテンツを選択できる仕様を選択しました」

続けて、こうしたデザインを選択できた背景について次のようにも述べました。

上野「何よりも良いビジュアルを生み出せるパワーを編集部が持っていること、これが一番の強みになっているんです。それをいかに活かし、ユーザーが好みのコンテンツをスムーズに選んでもらえるか。これがリニューアルの鍵でした」

 

シンプルなデザインのなかに、メディアならではの特徴を持たせつつ、常により良いサイトへと改修できる。こうして、『gene』は生まれました。まさにユーザーとともに成長し、常に新しいコンテンツを提供できる女性向けメディアといえるのではないでしょうか。

大川省太

広報媒体の制作会社で営業、ライターを経験した後、コーチングファームに勤務。2015年よりインフォバーンに入社し、コンテンツディレクターとしてソリューション案件を手がけ、現在は広報を担当。好きな食べ物は、鶏の唐揚げとトマトカレー。