大和ハウス工業によるオウンドメディア『My House Palette』のコンテンツを企画・制作
大和ハウス工業株式会社
Outline
記事を通じて「家づくり」に役立つ情報を発信
大和ハウス工業株式会社は「人・街・暮らしの価値共創グループ」として、戸建住宅事業や賃貸住宅事業、流通店舗事業など、幅広く事業を展開しているハウスメーカーです。
オウンドメディア『My House Palette(マイハウスパレット)』は、大和ハウス工業のBtoCメディアとして、戸建住宅の購入を検討されているお客様に向けて、設計のヒントや住まいのトレンド、専門家へのインタビューなどの記事を通して、家づくりに役立つ情報を発信しています。
インフォバーンは2015年ごろより、大和ハウス工業のコンテンツ制作パートナーとして参画。住宅事業の公式サイトリニューアルをきっかけに、2021年4月から『My House Palette』として生まれ変わって以降も、継続してそのコンテンツ制作を支援しています。現在は定例会議を開きながら、毎月2本の記事制作と解析レポートを担当しています。
クライアント
大和ハウス工業株式会社
エージェンシー
株式会社伸和エージェンシー
期間
2021年4月〜
※『My House Palette』として
担当領域
オウンドメディア運用
コンテンツ制作
Approach
「空間の居心地」をいかに言葉で伝えるか?
『My House Palette』の記事では、これから家を建てる方に向けて「住まいのアイデア」をお伝えしています。その制作で特に意識していることは、「空間の居心地」といった体験的な価値を、言葉でどのようにわかりやすく読者に伝えるのか、という点です。
たとえば、住宅の開放感について。実際の部屋を見て体感できない読者でもその価値を理解できるように、さまざまな角度から記事を発信しています。
大和ハウス工業が手がける戸建住宅には、「高い天井」を実現する「xevoΣ」という商品があります。それを踏まえた「快適な家づくり、ヒントは「天井の高さ」にあった!」という記事では、なぜ天井の高さが開放感につながるのかを専門家に取材。日本人の体格やライフスタイルの変化といった歴史的背景から、通気性や照明設計も含めた空間がもたらす心理的作用まで解説することで、天井を高くする魅力が伝わる記事になるように制作しました。
専門知識に加えて「情緒的な価値」も伝える
『My House Palette』では、大学教授をはじめとした住宅にまつわる専門家への取材にも力を入れています。専門家の意見を取り入れることで、まだ顕在化していない読者の悩みを引き出し、新たな住居のかたちを提案することができます。
そこで気をつけていることは、ただ専門知識の紹介や機能訴求に留まるのではなく、読者の方に共感してもらえるような「情緒的な価値」も同時にお伝えすることです。
「便利になるのは本当にいいこと? 暮らしを見つめ直すユニークな視点「不便益」とは?」という記事では、不便さによる益=「不便益」を提唱・研究されている大学教授を取材。スマートホーム化による便益を自明視せず、より一段深いメリット・デメリットを考察する記事を制作し、読者の方から共感の声をいただきました。
住宅づくりにおける「見落とし」をフォロー
住宅を建てる際に、見落としがちな視点を提供することも心がけています。間取りにはこだわっても、実生活を考慮した住み心地への意識は抜けがちなもの。予算や広さの都合があるなかでも、後悔しない住宅づくりができるように、お客様をフォローする視点で情報を提供しています。
たとえば、戸建住宅の2階に「バルコニー(ベランダ)」をつけるのは一般的ですが、実は暮らし方の変化によって、近年は「バルコニー不要」の考えも広がっています。「“バルコニー不要派”がいるって本当? 機能性だけじゃないバルコニーの役割とは」という記事では、不要派が増えている理由とともに、バルコニー設置のメリット・デメリット双方を解説し、他の選択肢として「ランドリールーム」も紹介しています。
「暮らし」にまつわる周辺知識も提供
「暮らし」に関するメディアとして、建物についてだけでなく、インテリアや家での過ごし方など、暮らしにまつわる周辺知識も踏まえて記事制作に取り組んでいます。
「特集「食空間」 妻の仕事スペース、家事の負担を減らす動線…住まいの研究最前線から見えてきた、共働き夫婦が暮らしやすい家とは?」は、「家事の負担」という観点から制作。キッチンに関しては、「どのような機能をいれるか」を基準に選定してしまいがちですが、この記事では「どのように使うのか」を基準にした動線設計や器具の配置などをご紹介しています。
建築のトレンドを追った情報発信
住宅づくりの際には、その先の長期にわたる暮らしを意識して検討することが大事な一方で、街選びや不動産市況、住宅設計にはトレンドもあります。
近年はコロナ禍もあり、人々の生活スタイルは大きく変化しました。生活スタイルの変化は「暮らし」にも影響を与えます。その変化を企画に繋げたのが「自宅でのテレワーク環境を考える 前編:テレワークの作業効率を高める家づくりの工夫とは?」です。この記事では急遽テレワーク環境を整える必要が生まれた方、将来的にテレワーク環境も加味して住宅を建てたい方などに向け、職種・仕事内容別に必要なものを紹介しました。
Output
「資産となるコンテンツづくり」を意識した制作支援を
『My House Palette』では、お客様への直接的な商品訴求だけでなく、家づくりや暮らしのヒントが詰まった場となるように、「資産となるコンテンツづくり」を目指しています。
これまで10年近くにわたり、大和ハウス工業のオウンドメディア運用を支援してまいりました。今後も引き続き、住まいの本質を語る記事制作を通して、その活動をサポートしてまいります。
Voice
『My House Palette(当初はTRY家コラム)』というオウンドメディアを立ち上げて10年が経ちました。インフォバーンさまとは、私が担当する6年ほど前からのお付き合いになります。
インフォバーンさまには、弊社の住宅事業の強味や住宅業界、社会情勢などを鑑みたコンテンツをご提案いただいております。これからも質の高いコンテンツ制作を期待するとともに、ユーザーさまにとって家づくりのヒントとなるオウンドメディア運営を一緒にさせていただければと考えております。
大和ハウス工業株式会社
松岡 洋 様
Member
プロジェクトマネージャー|大久保江莉
コンテンツプランナー|平岡さつき
コンテンツディレクター|上田平紗佳